さてさて今回ロッカーに組むカムは
左のクレーンのロケットカムです。右の純正のカム山と比べても分かりますが、山も高く山の裾野の広がりも大きいので、イッパイ吸って、イッパイ排気する吸排気のかなめのロケットブラザーズ!

このクレーンのカムは変わった機構でして、S&Sのカムが元祖の イージースタート カムと歌われております。
田舎者の私はパーツカタログを見てるだけでは良く分からなくて、実物を見てなるほど!!
今のハーレーは大排気量、高圧縮でデコンプとの2本立てなんでしょうね。
実際のカムの動きは、どんなんなってるの?

カム山の上にローラータペットが載って、タペットの上にプッシュロッドが載っかってます。
カムが回転運動する事で、上下運動をしてプッシュロッドを上げ下げしてます。

ツインカムのカムは時計方向に回転します。手前が排気側、奥が吸気側のカム山です。
排気バルブが開ききって

排気バルブが閉まりつつ
この次点で

吸気バルブが開き始めます。
排気バルブ、吸気バルブも開いてる今の状態をオーバーラップと言います。

吸気バルブが閉まる手前で

クレーンのロケットカムの排気側の山にチョット耳が出てます。
これによって吸気が閉じる前でも排気が開いてるんで、カム山の全周でバルブが開いてるのと同じ事なのでデコンプと同様にセルを回してるクランキングの時に、ゼロ圧縮の状態になるんでラクラクとセルが回ります!
エンジンが始動するとカムの回転数が高くなりますんで遠心力で

外のツメが開いて

通常のカム山に戻るんで、デコンプが無くなった通常のエンジンの回転になります。
いやはや!画期的ですな!
参考までにエボエンジンですが。
つづく
カムも人生もでイージーに!(笑