さてさて
ツインカム96BのロッカーCのクリアランスチェックも終わりましたんで、お次は静的圧縮比(せいてきあっしゅくひ、Static Compression Ratio/SCR)を測りたいと思います。
基本エンジンのスペックの圧縮比は静的圧縮比です。動的圧縮比も有りますが詳しくは次回に説明させて頂きます。

こんな感じで

プラグも付いての基本状態です。

トクトクと注いで

測定値は88ccでした。表面張力等は有りますが、前後共に88ccです。
ノーマルヘッドの燃焼室容量は86ccですが、このヘッドはインテーク&エキゾーストを2ミリ追い込んでシートカットしてますんで2cc増えてます。
続いてピストンのバルブリセスの計測。
1、8cc
ヘッドガスケットの容量
8、3cc
1気筒の排気量
875cc
計算方法は
総容量(燃焼室容量+バルブリセス+ヘッドガスケット容量+1気筒の排気量)÷ピストンが上死点時の容量(燃焼室容量+バルブリセス+ヘッドガスケット容量)
(88+1、8+8、3+875)÷(88+1、8+8、3)=9、92
約9、9:1の圧縮比ですね。
10:1くらいになればなと思っていたのでオーケーです!

燃焼室

インテーク

エキゾースト
今回のシートカットは

バルブシートの方で4アングル、次の画像のヘッド側もRで掘ってもらっているので実際は5アングルですね。
加工機械がスンバラしい!!

ヘッド側のRは圧縮をなるべく落としたくなかったので最小限で掘って頂きました。
シートのアタリ幅はインテーク1ミリ、エキゾースト1、5ミリに指定です。
つづく
いよいよエンジン本組みです!!